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メトロイドドレッド レビュー! 探索ゲームでありながらゴールへの導線が丁寧。探索ゲーム初心者にもお勧め。

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2Dメトロイドの完全新作、19年ぶりに登場!探索&強化の面白さをストレスなく楽しめるゲームとして見事な一本となった今作をレビュー。

どんなゲーム?:マップ探索&射撃アクション

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メトロイドドレッドは広大なマップの中でパワーアップアイテムを見つけ、手に入れたアイテムの力を使ってさらに探索を進めるメトロイドヴァニア系のゲーム。*1
2Dアクションゲームの楽しさと、徐々にキャラクターが強化されていく探索要素を楽しめる。

あらすじとしては以下の通り。 f:id:yaritai_games:20211121143810j:plain
DNA情報を元に擬態・増殖する恐るべき生物「X」。かつて全滅させたXが未踏の惑星「ZDR」にいることを知った銀河連邦は、調査ロボット「E.M.M.I.」を派遣したが、全てのE.M.M.Iは消息を絶ってしまった。
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今やこの状況に太刀打ちできるのはXに対して耐性を持つサムスだけだ。調査のため惑星「ZDR」に降り立ったサムスだったが、謎の鳥人族の強襲を受け倒れてしまう。
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気付いたときにはパワードスーツは能力を失い、惑星の奥深く。どうにか脱出しなくては……。
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シリーズ恒例、またもや能力を失ってしまったサムスを操作しこの迷宮を脱出しよう。

ここが面白い

ゴールへの導線が丁寧な探索要素

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右も左もわからぬまま進めていくと、不意に手に入る強化パーツ。
強化パーツのおかげでさっきまで通れなかった壁が壊せるようになり、更に活動範囲が広がっていくシンプルな楽しさは19年前と変わらず健在だ。

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ただ、従来の探索ゲームにはデメリットもあった。能力も少なく移動範囲も狭い序盤は道に迷わずサクサク進めるが、中盤以降はどこに行けばいいかわからない事態が発生してしまうのだ。
一度道に迷ってしまうと今行ける範囲で新能力を使い、しらみつぶしに探す羽目になりどういてもゲームテンポが悪くなってしまう。


メトロイドドレッドではこの探索要素のデメリットを解消するために、今はまだ進むべきでない道には引き返せないようなルート制限が至るところに設置されている。
これは露骨すぎる導線だと「探索(操作)させられている感」が出てしまうが、本作は演出を巧みに使い見えない導線に気が付かないようになっている。

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例として再序盤の部屋の動き。入り口前の水が邪魔してジャンプしても届かないため、岩を壊して水を抜く必要がある。
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水が抜けたことで入り口のドアにジャンプして届くようになるが、逆に引き返すことができないようになっている。
他にも動力スイッチを切り替えることで入り口のドアが開く代わりに退路が断たれ、ドアの先にあるパワーアップアイテムを必ず入手させる作りになっていたりと工夫が凝らしてある。

本作は広大なマップを移動するが、基本的に前に進んでいけばクリアできるようになっているためストレスなく探索&強化できるよう配慮されている。

そのうえ、上級者向けには通過不能ギミックを無理やり突破する方法と専用演出まで用意されている点も抜け目がない。
本編クリア後はRTA勢の大胆すぎるシーケンスブレイク*2を見てより一層楽しもう。

キビキビと動くアクション 最終強化後の圧倒的な性能

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サムスは歩行速度が早いうえ、壁をよじ登ったりスライディングができたりと初期状態から移動時のストレスがほとんど無い。探索ゲームの基本中の基本にはなるが、操作キャラの移動ストレスが無い点は素晴らしい。
道中手に入る能力でさらに快適になっていき、最後はザコ敵も一瞬で倒せるようになる。今までの移動制限から完全に解き放たれる解放感がとても良く、ザコ敵に邪魔されることなく各地の隠しアイテムを探すプレイに没頭できる。
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ザコ敵やボス戦では、カウンター攻撃のメレーアクションのおかげでメリハリが効いた戦闘を楽しめる。ボス戦ではメレーアクションを決めることで専用の演出とかなり大きなダメージを与えることもでき、避けて撃つ楽しさが強化されている。

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E.M.M.Iによる恐怖演出は可もなく不可もなくと言ったところ。たしかに序盤は無敵で無機質な存在が不気味だが、結局のところ倒せる装備が手に入るまでは無視するしかないので、中盤以降は厄介な中ボス程度の存在になってしまう。もしかすると、E.M.M.Iの陳腐化も狙った演出なのかもしれないが……。

ここが残念

エリア間ロードが長い

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探索要素も強化要素も楽しい今作。唯一欠点を挙げるとすればエリア間ロード時間が10秒以上と長いこと。

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ロード時間も探索の雰囲気を損なわないように、ワープ中のサムスを見せたりしてくれているがやはり暇なものは暇だった。探索要素があまりにもノーストレスだったので、ここだけ悪目立ちしている気もする。
ヒマなので写真を取るくらいしかない。
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いつものスーツサムス。
なお、エリア内のドアとドアのロードはほとんどないので大丈夫だ。*3

まとめ:探索ゲームの原点として見事。探索ゲーム初心者にもお勧め


メトロイドドレッドは探索&強化の面白さをストレスなく楽しめるゲームとして見事な一本。
道に迷いにくいよう導線が丁寧に引かれており、探索ゲーム初心者が最初に選ぶ一本としてもお勧め!そのうえ、上級者向けには通過不能ギミックを無理やり突破する方法も用意されていて間口の広いソフトになっている。


序盤にストーリー解説もあり、探索アクションを楽しむだけなら今作から始めても全く問題ない。ストーリーにも興味が湧いたら、未知の生物「X」との死闘を描いたメトロイドフュージョンがお勧めだ。 中古価格がかなり高いため、WiiU版のバーチャルコンソールをおすすめしたい。メトロイドゼロミッションも遊ぶ予定なら、GBAソフト2つでWiiU本体が買えてしまう。

メトロイドドレッドはNintendo Switchで発売中。

*1:ジャンル名そのものに自身のシリーズ名が入っている不思議なゲームでもある。

*2:本来進むべき手順やストーリーを無視する技術

*3:E.M.M.Iゾーンの一部だけロードがある。