IGN's Game of the Year 2020 など、2020年に数々の賞を受賞した話題の2Dアクション Hadesをレビュー!
ゲームスピードが速く、プレイするたびに変わる強化能力を駆使しクリアを目指すローグライクゲーム。2Dアクションが好きなら文句なしにお勧めできます。
※今回レビューしたのはSteam版。
どんなゲーム?
Hadesは見下ろし型の2Dアクションゲーム。冥界の王ハデスの息子、ザグレウスを操作し冥界から脱出(家出)できればゲームクリア。
入るたびに形の異なるダンジョンを進む途中、ザグレウスは神々から強化の施し:功徳を受けることがある。
功徳は数十種類存在し、複数戦が得意になったり毒でじわじわ倒すことができるようになったりとプレイするたびに異なる戦法が強化されていく。
最初に身に付ける武器と相性の良い功徳を選び、クリアを目指そう。
またゲーム性重視のものが多いローグライクジャンルでは珍しくストーリー(会話ログ)も大変重厚。ギリシャ神話をベースとしたストーリーが楽しめる。
ここが面白い
敵の攻撃を避け、こちらの攻撃を叩きこむ攻防一体のハイスピードアクション
このゲーム、ダッシュがとにかく高性能で楽しい。ダッシュの基本的な性能は以下の通り。
ほぼ全てのアクションをキャンセルしてダッシュ可能
ダッシュ中は完全無敵
ダッシュの間に存在する地形は無視
とんでもない性能である。このゲームはダッシュを駆使し、敵の攻撃を避けるようにダッシュ→攻撃→ダッシュ……と流れるような連撃で敵をせん滅する操作が基本となる。
攻撃ボタン、ダッシュボタンを交互に押す簡単な操作なのにスタイリッシュな動きができ、とても爽快感のあるプレイが可能なのだ。
アクションキャンセルと地形無視ができるおかげで、敵の攻撃が来た瞬間「マズい回避だ!」と行きたい方向に傾けてダッシュするだけでほぼ回避できる点も良い。
途中で壁があっても、すでに攻撃アクションが出ていても直観だけで攻撃を回避できる。
武器ごとに大きく異なるアクション
ゲームを進めていくと、最終的に選べる武器は6種類まで増加する。
剣、拳、銃などアクションも射程も異なる武器でプレイスタイルは大きく変化し、1つの武器の中でも4種類の形態があるため最大で6武器×4種類=24種類のアクションを楽しめる。
ゲーム中にランダムで手に入る能力(功徳)も組み合わせるとプレイスタイルは無限大。前回とは異なるアクションで冥界脱出を目指そう。
無数の会話、変化に富む難易度上昇
何度も繰り返し遊ぶことになるローグライクゲームでは珍しく、会話ログにも力が入っている。
50回以上繰り返しプレイしてもいまだセリフが同じにならないほど豊富なため、何度でも楽しめる。プレイ中に手に入る好感度上昇アイテムを上げることでザグレウスとの関係も変わっていく。
冥界脱出に一度成功したあとは難易度を上昇させて楽しもう。好きな部分から難しくできるため、プレイスタイルにあったものから選べる。
ボスパターン強化は戦うステージの形状から変わるものもあり、ハードモード向けにきっちりと調整されている。
ここが残念
序盤がとにかく高難易度
Hadesでは道中手に入る闇の結晶を使うことで主人公:ザグレウスを恒久的に強化できるが、この強化をある程度しないとクリアができないほど序盤が難しい。
特に、ダッシュ回数増加、最大体力増加、ゲーム中に体力0になっても復活できる数を追加する強化は解放前後で難易度が大きく変化する。
購入して意気揚々とプレイし、序盤で早速死んでも「このゲーム、向いてないかも」とは思わずに闇の結晶集めに勤しんでほしい。何度かプレイすればクリア可能なレベルまで強化できる。
どうしても難しい人はイージーモードであるゴッドモードを使ってみても良いかもしれない。冥界脱出に失敗するたびに敵から受けるダメージ量が軽減される。
初期で選択されている剣も癖が強く、慣れないうちは使いづらい。近接は盾、遠距離は銃を試しに使ってみて肌に合うほうを選ぼう。
ダッシュに慣れないうちはリフレクト効果の付くアテナダッシュがお勧め。リフレクト範囲が広く、回避タイミングをぴったり合わせなくても攻撃を弾き返してくれる。
まとめ:アクション好きならお勧め!ボリュームたっぷりの2Dアクション
出来の良い2Dアクションにローグライク要素を加え、プレイごとに新鮮な気持ちで楽しめる2Dアクションゲーム。
武器ごとにクリア記録をしてくれるため、全武器やり込めば相当長い時間楽しめる。脱出成功までプレイしても1回30~50分でできる点もちょっとゲームをやりたい時にちょうどいい。
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HadesはSteam、Nintendo Switchで発売中。8月13日にはPS、XBOXでも発売予定。