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アクトレイザー・ルネサンス レビュー ゲームリメイクの難しさを感じた

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アクトレイザー、突然のリメイク発表。そして当日すぐにダウンロード開始というお祭りに乗じて僕も買ってクリアしました。

原作はセーブデータがしょっちゅう消えたせいで何度もプレイしていることや、
僕自身いい歳したおじさんなのでかなり原作寄りの評価になってしまうことは踏まえて以下のレビューを読んでください。

※全ステージハードでクリア、プレイしたのはSteam版です。

どんなゲーム?アクション、シミュレーションなど多彩なジャンルで遊べるゲーム

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アクトレイザーは、プレイヤーは世界の神となり魔王サタンに支配された地を開拓するゲーム。

ゲーム内容は大きく2つに分かれている。

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1つは敵を倒すアクションパート。オーソドックスな2Dアクションゲームで、剣攻撃、魔法攻撃、ジャンプを駆使し最深部に待ち受けるボスを倒すパートになっている。原作はシンプルな斬りモーションしかなかったが、リメイク版では三段斬りやバックステップなど今風のアクション要素が追加され操作感が格段に向上した。

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アクションパートでボスを倒したあとは、荒れ果てた土地を切り開き人間が住めるようにする開拓パートに移行する。このパートでは相棒の天使を操作し、神の奇跡で邪魔な木などを除去していく。

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リメイク版の開拓パートは、追加要素が大量に存在する。その中でも大きい追加要素はタワーディフェンスを意識したRTSモードで、迫りくる敵を砦やキャラクターの攻撃などを駆使し神殿を守っていく。 またRTS用の専用キャラクターが各地域のストーリーに大きく関わるようになった。

ここが面白い(良い)

当時の雰囲気を尊重したまま現代向けに進化したグラフィック

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グラフィックは全体的に当時の雰囲気を尊重したまま最新の技術で描かれており、懐かしさと新しさが混在する部分がとても良い。

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モンスターのデザインに関しては基本的にオリジナルのまま、3DCGで綺麗なグラフィックに生まれ変わっている。 魔王サタンを倒すという西洋テイストのストーリーであるにも関わらず、ザコ敵に東洋の天狗らしきものが出てくる緩さが好きだったのでデザインがそのままなのは非常に嬉しい。 f:id:yaritai_games:20220113181358j:plain
天使や各地の人間に関しては立ち絵が追加され、SFC版とは大きく異なるグラフィックだが違和感は感じない。専用キャラクターが追加されたものの、大筋のストーリーの流れは原作と同じであり、相変わらず天使が皮肉をついている。

リメイク版とオリジナル版 両方を収録したBGM

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原作アクトレイザーでも高い評価を受けているBGMを尊重し、リメイク版の音楽と当時のオリジナル版も用意する原作ファン納得の対応。 当時無かった新曲についてはSFCっぽい音源で再現した曲までついており、こだわりを感じる部分となっている。BGMはオプションでいつでも切り替えることができる点も良い。

ここが残念

ストレスなく遊ぶことを意識した結果、アクトレイザーらしさが失われた要素

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リメイク版のアクションパートでは、上昇中も判定のあるジャンプ斬り、最終段で突進のできる三段斬り、攻撃中でも発動でき全身無敵のバックダッシュなど現代風のアクションが多数追加されている。 ジャンプ中に着地位置を柔軟に変えられるほか、落下や針床の一撃死も無くなっため理不尽な死によるストレス要素はほぼ全て排除されている。

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バックダッシュは完全無敵のため強引に後ろ側に回り込むことが可能

しかしストレス要素を排除した結果、もはや「アクトレイザーらしいアクション」が失われてしまっている点は残念だった。
妙に硬いジャンプは当時のままでも良かったと思うし、原作の動きの硬さからバックダッシュをするようなタイプの神様ではなかったので違和感が拭えない。

魔法がやたら強い部分はSFC版と同じなので、ボス戦は変わらず魔法ぶっ放しで勝てるのはアクトレイザーらしくて良い。今作は炎の魔法が強すぎるため、困ったらとりあえず炎の魔法を撃とう。
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なお物凄く個人的な意見だと思うが、歩きモーション変更が一番ショックだった。剣を縦に構えたまま走ってほしかった……。

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クリエイションパートはリメイク版でもっとも多く変更の多い部分だが、原作と噛み合わせの悪い要素が多かったと思う。 リメイク版は天使の出番が少なすぎるし、街をクリエイトする時間よりも新要素のタワーディフェンスをしている時間のほうが長いのは残念。 f:id:yaritai_games:20220113181018j:plain
タワーディフェンスパートでは好きな位置に砦を設置し、神殿に攻め込む敵を倒すのだがこれが本当に普通のタワーディフェンスゲームで、つまらなくはないが特別面白くもない。

タワーディフェンス中は天使の攻撃が使えない点もストレスだった。 天使の攻撃の代わりに「神の奇跡」で攻撃できるが、むしろ奇跡が禁止、天使攻撃可能が良かったのではないだろうか……。天使の出番がなさ過ぎるので。

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魔物の巣封印は"虚無"の一言。ミニマップのボスを倒すアクションパートが追加されたが、通常のアクションステージよりも簡単で短いため、炎の魔法を連射すると一瞬で終わってしまう。原作では人間たちだけで魔物に打ち勝つ見せ場だったので、無理に神様が出陣しなくても良かったのでは?

まとめ:当時プレイして今はゲームをやらない人なら良いかも?

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全体として見ると、当時プレイしていて今現在あまりゲームをやらない人には良いソフトかもしれない。アクションは現代風でスムーズにクリアできるため、当時挫折したプレイヤーも最後まで遊べると思う。

ただ、それ以外の人に定価3500円の価値があるかと言われると少し首を捻る部分がある。当時も今もバリバリのおじさんゲーマーには普通過ぎるアクションとタワーディフェンスが退屈に感じるだろうし、原作をやっていない最近のプレイヤーに訴求できるほどの要素は音楽しかないように感じた。


以上かなり辛口の評価になってしまいましたが、原作大好きおじさんの戯言と思って許してください。

アクトレイザー・ルネサンスはNintendo Switch、PS4、Steamで発売中。

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