ランダムに生成されるマップを進み、その冒険だけに通じる攻略法を即興で構築する楽しさが光るジャンル、ローグライクゲームのお勧めソフトを一挙にまとめてご紹介!
紹介記事には1周クリアの目安時間も記載したので、多忙なゲーマーの方にも参考になれば。
2022/6/23:お勧めゲームを4つ追加。
- デッキ構築型ローグライク
- アクション+ローグライク
- ターン制ストラテジー+ローグライク
- 元祖ローグライクゲーム
- ローグライク+長編RPG
- まとめ:ローグライクは1プレイが短く、時間の取れないゲーマーにもお勧め!
デッキ構築型ローグライク
Slay the Spire
1周プレイ:40~70分
対応機種:Steam(PC)、Nintendo Switch、PS、ios、Android
ここに紹介するソフトの中で一番お勧めするソフト。500時間プレイしてもいまだ飽きない不朽の名作。
毎ターン配られるカードを元に攻撃・防御等を行い、最深部に潜むボスを倒すことを目的とした「デッキ構築型ローグライクゲーム」というジャンルを作り上げたゲーム。
初期デッキは常に同じだが、1ステージ進むごとに配られる報酬カードを選択・組み合わせることで様々なデッキが出来上がる。引き運とデッキの方向性を見定めて今回の冒険限りの最強デッキを作ろう。
同ジャンルのソフトは大量に出たが、Slay the Spireほど絶妙にバランスの取れたゲームはほとんど無い。
手に入るカードが異なる4人のキャラクターに加え、10段階以上の難易度アップ要素もありボリューム満点。カードゲームと風来のシレンが好きならドハマりすると思うのでぜひプレイしてほしい。
Chrono Ark(クロノアーク)
1周プレイ:80~120分
対応機種:Steam(PC)
デッキ構築型ローグライクにRPG的なグループ戦闘要素を加えたゲーム。ゲームとしては結構複雑なのでSlay the Spireを先にプレイしたほうが良い。
最大で4人のパーティを組み、ランダムに手に入るスキルや仲間を駆使してクリアを目指そう。4年以上のアーリーアクセスを経てついに完成したストーリーパートも評価が高い。
アニメ調の絵柄は好みの人が多いのでは?少なくとも僕は大好き。ハマれば300時間以上遊べる良作。
ワイルドフロスト
1周プレイ:60分
対応機種:Steam(PC) 、Nintendo Switch
配置する味方ユニットの行動に重点を置いたデッキ構築ローグライク。
カウントが0になると行動する敵味方に対して、行動を遅延妨害したり攻撃力をアップさせたりと補佐しよう。
カードをガンガン使うゲームではないためシステムに慣れる必要があるが、理解が進むとデッキ構築ローグライクらしい尖ったデッキで大暴れすることが可能。
絵柄、SE、BGMも凝っており、完成度の高い作品。スマホでも無料体験版があるため、気になった方はプレイしてみてほしい。
詳細なレビューはこちら。
Dicey Dungeons
1周プレイ:30~40分
対応機種:Steam(PC)、Nintendo Switch
毎ターンダイスを振って戦うローグライク。スキルとダイスを組み合わせてダンジョンクリアを目指す。
スキルによってはダイスの目が3以下のみ発動可能、偶数のみしか発動可能なものもあり、あえて大きい出目を振り直しすることもある。
プレイするキャラクターごとに戦い方(ダイスの振り方)も明確に差別化されていて、値段の割にはボリュームも十分ある良作。チップチューンを取り入れたレトロチックでポップなBGMも良い。
Overdungeon
1周プレイ:20~40分
対応機種:Steam(PC)
同ジャンルで一番爽快感があるタワーディフェンス+デッキ構築型ローグライク。手に入るカード・レリックの強さがほぼ全てぶっ壊れている。
「一枚カードを出すだけでボスを撃破するデッキ」「次のターン、自分の手札は50枚追加されるデッキ」といっためちゃくちゃなゲームで愉快な気持ちになれる。
とにかく楽しいゲームがしたいならお勧めの一本。なお、ボス撃破後にチャレンジできるボーナスボスはとても強いため本気でプレイすれば結構難しい。
レビューはこちら。
Monster train
1周プレイ:30~60分
※戦闘速度変更で大きく変化。
対応機種:Steam(PC)
モンスターを召喚して戦うデッキ構築型タワーディフェンスローグライク。日本語に正式対応はしていないものの、導入が簡単な日本語Modあり。
1~3階にモンスターを配置・戦闘し、4階にあるMonster Trainの心臓を守りながらゴールを目指す。
バランスは良いし、プレイデータ記録機能も充実していてとても丁寧な作り。多VS多の戦闘が多く、計算が複雑になりがちな部分をフォローするように今の状況でターンエンドした際のダメージ計算結果が常に表示されているのが親切。
各階に配置できるモンスターには上限が定められているが、実はモンスターを落下、上昇させるカードを使うと上限を突破できる。*1これを使うと1フロアに大量のモンスターを召喚できとても楽しい。
Ring of Pain
1周プレイ:30~60分
対応機種:Steam(PC)、Nintendo Switch
カードではなく、ランダムに手に入る装備を活かして戦うローグライク。目の前の敵を倒す、左右に移動という3種類のクリック操作だけでローグライク探索ゲームが楽しめる。
15種類もある装備スロットに武具を装着して敵を倒しながら、ダンジョンの最深部を目指そう。極限までシンプルにしたウィザードリィにローグライクを足したようなゲームだ。
各部位には一つの装備しか装着できないため効率よく空きスロットに装備を整えていく必要がある。宝箱から出た装備が気に入らない場合は引き直しを駆使して装備を整えよう。
はじめは装備スロットを整える運ゲーのように感じるかもしれないが難易度ノーマルなら「引き直し禁止プレイ」でもクリアできるほど懐は広いゲームバランスだ。
実績の数が100個以上あり、様々な縛りプレイを楽しめるのが特徴。
Nintendo Switchならデモ版があるので、まずは触ってもらうとどんなゲームかわかると思う。
ビビッドナイト
1周プレイ:60分 (最終ダンジョンの1周プレイ時間。)
対応機種:Steam(PC)、PS、Nintendo Switch
ローグライク+オートチェス(ドンジャラ)。入手したキャラクターを組み合わせて発動するアビリティを駆使してダンジョン最奥部のボスを倒すとゲームクリア。
同じキャラクターを3人集めるとアップグレード!基礎ステータスが上がるほか、アップグレードするとパーティに入れてなくともアビリティ発動要員としてカウントされるようになる。どんどん揃えて、パーティを入れ替えながら突き進もう。
戦闘はセミオートバトルなので、「誰を揃えて、誰をパーティに加えるか」がプレイヤーの腕の見せ所。プレイ感覚はドンジャラに近い。
国産ゲームなので日本語も当然わかりやすく、複数あるダンジョンも序盤はとても簡単なところが親切。絵柄、BGMも素晴らしく興味があれば絶対損しない良作。
Vault of the Void
1周プレイ:90分~120分
対応機種:Steam(PC)
デッキ構築ローグライクゲームの中でも、運要素を排除し戦略性を重視したゲーム。
敵を倒しながら階層を進めていき、報酬としてカードを獲得。デッキを構築し最終ボスを撃破するゲームである点はSlay the Spire(以下StS)と同一。
Vault of the Voidの特徴は戦闘前にデッキ編集ができること!コンボ専用カードを取っておいてあとから追加したり、後半不要になったカードを外すことが可能だ。
また各階層の獲得報酬カードは前もって確認できるため、自分の目指すデッキの方向性にあったルートを選ぼう。
各ターンのダメージ計算方法やドロー方法もStSとは大きく異なるため、StSを参考にしつつ全く異なるプレイ感覚に仕上がっている。
手堅いデッキ構成と戦略プレイを重視したい人にはお勧めのソフト。
Rogue Book
1周プレイ:90分~120分
対応機種:Steam(PC)、PS、Nintendo Switch
二人パーティで戦えるようにしたSlay the Spireフォロワーゲーム。
前衛、後衛の概念があり、ダメージは基本的に前衛しか受けない。「このカードを使用後、後衛に移動」「前衛ならコスト-1」などのカードを駆使し、戦闘報酬を得たカードをもとに最終ボスに挑む。
他の独自要素としてカードを取得すればするほど特殊レリックが手に入るシステムがあり、拾ったカードをデッキに入れるだけで強くなってくのが楽しい。
正直なところSlay the Spireに比べるとバランス調整が甘めで、一部カードが強すぎる気はする。それでも値段分以上の価値があり、最高難易度までしっかり楽しめる傑作。
東方光耀夜 〜 Lost Branch of Legend
1周プレイ:60~90分
東方シリーズのキャラクター達で遊べるSlay the Spire。
「Slay the Spireが面白いのはわかるけど、見た目が受け付けない」という人におすすめのゲーム。
Slay the Spireに比べるとバランス調整が甘めなのは否めないが、その分簡単に強いデッキ、ループデッキが組めて楽しい。 東方の二次創作ゲームらしく、絵柄やBGMが優れている点も良い。
Quantum Protocol
1周プレイ:各ステージにより変動
対応機種:Steam(PC)
デッキ構築ローグライクゲームというよりも、デッキ構築可能なターン制タワーディフェンス。カードで戦う詰将棋。
カードを召喚、マス移動、攻撃するたびにターンを消費し、一定ターンごとに動く敵を撃破・防御していくゲーム。雑魚敵を撃破していくと登場するボスを倒せばクリア。
ゲーム部分も独自性があり大変素晴らしいのだが、それと同じくらいビジュアルと日本語訳が素晴らしい。
海外ゲームとは思えないほどに丁寧な日本語訳で、各ステージに用意された会話パートもしっかり楽しめる。
アクション+ローグライク
Hades
1周プレイ:30~60分
対応機種:Steam(PC)、Nintendo Switch、PS、XBOX
見下ろし型のハイスピード2Dアクションゲーム。Game Of the Year 2020 インディーズ部門 受賞ソフト。
ゲーム開始時はキャラクターも弱く難易度が高いものの、何度か遊ぶうちにキャラも強くなり、プレイヤー自身が敵の攻撃パターンを理解できるため一気にクリアできるようになる。
クリアが難しい場合はイージーモードに切り替えてプレイしよう。ローグライクには珍しく、ストーリーが充実している点も良い。
レビューはこちら。
Risk of Rainシリーズ
1周プレイ:30分~60分
※ゲームクリアせずにひたすら強化することも可能
対応機種:Steam(PC)、Nintendo Switch、PS
ステージクリア型のアクションローグライク。ランダムに生成されるマップから強化アイテムを拾い、迫りくる大量の敵を倒しながら最終ボスを倒そう。
このゲームは強化アイテムの影響が非常に大きいうえに強化限界がないため、5段ジャンプに移動速度3倍など際限なく強くなっていくのが楽しい。
初代Risk of Rainはドット絵2Dアクション。敵の攻撃判定が床部分にあることが多いので、ぴょんぴょんジャンプしながら攻撃する戦法が強い。
現在はリメイク版のRisk of Rain Returnsが発売中。シングルプレイだけでなく、日本語訳あり、協力プレイありと気軽に友人と遊ぶことも可能。
Risk of Rain2では3Dアクションになり、プレイ感覚はローグライク地球防衛軍といった感じ。Nintendo Switch版はゲーム後半で処理落ちしてしまうようなので、他機種があるならそちらでの購入がお勧め。僕がプレイしたのはSteam版。
1,2どちらも初期キャラのコマンドーは玄人好みの性能で扱いづらい。クリアできない場合は解放されたキャラを積極的にプレイしたほうが良い。
ターン制ストラテジー+ローグライク
Into the Breach
1周プレイ:50~80分(思考時間で大きく変化)
対応機種:Steam(PC)、Nintendo Switch
ファミコンウォーズのようなターン制ストラテジーに、ランダム生成要素を加えたゲーム。1チーム3機の戦闘メカで、居住区に湧き出たエイリアンの侵入を食い止めよう。全5エリア突破すればクリア。
ターン開始時に敵の行動内容が表示されるため、横から攻撃することで軸をずらし空振りさせたり、エイリアン同士で相打ちし合うように動かしたりするのが基本。
本作の特徴は極限まで考えられたバランス調整。ランダムで配置されるにも関わらず、一手ずつ考えれば確実に突破可能なように作られている。「ランダム生成される詰将棋」と呼ばれるほどの緻密なバランスを楽しもう。
元祖ローグライクゲーム
本家「ローグ」の基本に沿ったダンジョン探索ゲーム。
日本人にとっては本家の「ローグ」よりも「不思議のダンジョンのゲームシステム」と呼んだほうがなじみ深い人が多いと思う。
風来のシレンシリーズ
www.spike-chunsoft.co.jp
※1周プレイ時間は探索するダンジョンに左右されるため記載なし。
プレイするたびにレベル1からスタートするダンジョン探索ゲーム。道中で拾ったアイテムを頼りに最深部を目指す。
Nintendo Switchではシリーズ最新作、風来のシレン6がプレイ可能。初代への原点回帰を謳っており、複雑になりすぎていたシステム、アイテムを一新し、これからシレンシリーズを始めるユーザー、シリーズ経験者どちらにもおすすめできるソフト。 度重なるアップデートとDLCの発売で、コアなファンから指摘のあったダンジョン数も大幅改善された。
シレン6を遊んで他のシリーズにも興味が出て来た人には、シレン5plusもおすすめ。ダンジョン中盤からは一撃も食らいたくないHP回復システムで、シレン6とは全く違ったプレイ感覚を楽しめる。 シレン5plusはSteam(PC)、Nintendo Switchともにプレイ可能。
6、5と遊んでさらに遊んでみたくなった人には、シリーズ最高傑作と称される「風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!」もおすすめだが……プレミアがついていて2万円以上する。
魔物娘と不思議な冒険2
対応機種:Steam(PC)、Nintendo Switch
※1周プレイ時間は探索するダンジョンに左右されるため記載なし。
トルネコの大冒険3のポポロ旅、風来のシレン2のモンスターの壺、アスカ見参のエレキ箱が好きな人なら大変おすすめできる良作。 素潜り用のクリアアイコンも付くため、素潜りで仲間をやりくりしながらクリアしたい人、魔物図鑑を全て埋めたい人、お気に入りの魔物娘を最強まで育て上げたい人まで全員納得の一本。
ローグライク+長編RPG
Darkest dungeon
1周プレイ:50時間
対応機種:Steam(PC)、Nintendo Switch、PS
※戦闘速度向上modのあるSteam版がおすすめ。
入るたびに構造の変わるダンジョンを進み、悪魔や死霊を倒す凶悪難易度のコマンドRPG。
先代の領主が好奇心から解放してしまったおぞましい空間「ダーケストダンジョン」を封じるため、プレイヤーは領主を継ぎ、冒険者を雇いダンジョンを攻略していく。
本作の最も特徴的な要素は、各キャラクターにはHPとは別に「ストレス」というステータスがあること。
ストレスが一定値以上になると発狂状態になってしまいこちらの命令を受け付けなくなる等の問題が発生する。各キャラクターのストレスを管理しながら、ダンジョンを攻略し装備を整えダーケストダンジョンの最深部を目指そう。
詳細なレビューはこちら。
まとめ:ローグライクは1プレイが短く、時間の取れないゲーマーにもお勧め!
紹介したソフトは最後までプレイしても1時間前後でクリアできるものが多く、時間の取れないゲーマーにもおすすめ!そのうえ、ハマれば数百時間は繰り返し遊べてしまう奥深さもある。
ランダムなマップ・アイテムの中から、その冒険だけに通じる攻略法を即興で構築する楽しさを体験しよう!
*1:とはいえ、無尽蔵にモンスターを置けるわけでない。