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【ネタバレなし】40人でダンジョン攻略! ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団 評価・レビュー

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最大で40人のパーティを組んでダンジョンを攻略するRPG「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」。ダンジョンRPGの新作を最後までプレイしたのは5年振りくらいですが、一気に最後までプレイできた良作でした!


Nintendo Switch,PS4,PS Vitaと多くのハードで展開されていて購入しやすいところも良い。 ゲーム内容は各ハードで変わりませんが、スイッチとPS4では各職業で選択できるビジュアルが追加されています。

どんなゲーム?

地下深く眠る秘宝を探しに迷宮を巡るダンジョンRPG

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ルフランは、戦士、魔法使い、弓使いなどのキャラクターを作成し、地下に広がる広大なマップを攻略する「ダンジョンRPG」と呼ばれるジャンルのゲームです。

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一人称視点で進むダンジョン、コマンド式の戦闘など馴染み深いシステムを採用しつつ、この手のゲームで薄くなりがちなシナリオ部分もしっかりと作り込まれているのが特徴。

最大40人で戦闘!旅団(カヴン)システム

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ゲームシステムも独自のものを用意していて、他のダンジョンRPGとの一番の違いは最大40人が戦闘に関わる小隊(カヴン)システム。40人も指示するのは大変だと思うかもしれませんが、実際にパーティメンバとして戦うのは15人。さらに、普段の命令は小隊単位なので5コマンド分しか入力しません。


ゲーム序盤はシンプルで、一小隊に一人だけが出る普通のRPGと変わりありません。「結魂書」と呼ばれる小隊編成を決めるアイテムを入手することで様々な編成を組むことができるようになります。

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実際に行動できるアタッカー欄に一人しか配置できない代わりに格段に強くなる編成、弓使いしか配置できない編成など結魂書により組める編成は様々。


多くのキャラクターが出撃できるので、一度のプレイ中に全ての職業のキャラクターで遊ぶことができます。また転職システムも採用しているのでお気に入りのキャラクターを強化し続けることも可能。

ここが面白い

練り込まれたシナリオ

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ダンジョンRPGといえば、奥深い世界観を感じさせつつも「多くは語らず」といった感じのゲームが主流で、道中手に入る手記や会話から読み解く程度のものばかりでした。


その点、ルフランはシナリオの出来が非常に良い。ダンジョン攻略の合間に入るシナリオパートは中盤以降、怒涛の展開で目が離せません。


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序盤はプレイヤーを置き去りにしたような、理解しきれないストーリーが展開されます。が、そこを堪えると「そういう意味だったのか!」とあとで気づく作りになっているので少しの辛抱。劇中で1から10まで説明してくれるようなシナリオではないので、世界観の考察などが好きな人にもおすすめ。

壁壊し、いつでも脱出など快適なダンジョン攻略

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「あとは次の階に降りるだけなのに階段までが遠い」というダンジョンRPGにありがちな問題点を解決!一部の壁は「壁壊し」により無理やり突破することができます。また、いちいち拠点に戻らずともダンジョンから脱出できるため、ダンジョン攻略を快適に楽しむことができる作り。

もちろん壁壊しができる回数は限りがあり、いつでも脱出は多少のペナルティ*1があるのですが、壁壊しは一度拠点に帰ればまた使えるようになり、脱出ペナルティの損失分もいちいち拠点まで戻る時間で還元できるので気軽に使ってしまって大丈夫。


その他、進んだ道を自動的に記録するオートマッピング、戦闘ログ高速化、オート攻撃コマンドなど、隅々まで行き届いたUIのおかげで煩雑な入力はほとんどありません。

サクサク進む、戦闘難易度が低めのゲームバランス

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ダンジョンRPGは難易度が高いソフトが多いことでも有名。ダンジョン内の敵に合わせ緻密なダメージ計算を求められるものもありますが、ルフランは雑魚戦は全てオート戦闘でもいけるくらいの難易度です。


ボス戦は魔術師タイプの「マージナルメイズ」による魔法の超火力と紙装甲を、盾で味方をかばう「ピアフォートレス」で補えば大抵なんでも倒せてしまいます。サクサク進むので楽しい。


決してヌルゲーなわけではないです。小隊を整えて挑めばストレスなく戦うことのできる難易度設定になっているバランス。難しい難易度が好きな人には、ゲーム中いつでも難易度変更することもできます。

ここが残念

装備を付けるのが面倒くさい

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実際にパーティメンバーとして攻撃したり、ダメージを受けるのは最大で15人ですがこの装備付け替えが非常に面倒くさい。

「最強装備」コマンドはあるんですけど、魔法使い系の職業や弓使い系の職業でも「武器の攻撃力、防具の防御力」優先になってしまうため付け替えは必須。このローブのお下がりを別のキャラへ…と渡していくだけで時間が経っていきます。

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さらにアイテム合成による強化システムもあるため、一度装備編成を考え始めると30分以上いじくり倒すような事態になりがちです。まぁ、上述の通り戦闘難易度は低いのでそんなに考えなくても勝てちゃうんですけどね。

まとめ:戦闘がサクサク進む、シナリオが秀逸なダンジョンRPG!

戦闘がサクサク進んでシナリオが秀逸なダンジョンRPGというものが珍しくて非常に楽しいソフトでした。ダンジョンRPGというジャンルをあまりやったことがない人にもお勧めできる一本です。

ビジュアル面も優秀。絵柄が可愛いのでキャラを作る甲斐があります。まぁ僕の小隊の一つは、大量の仮面のおっさんと女魔法使い1人というネタ小隊にしていますが。

ちなみにNintendo Switchとの相性は抜群。出先で装備を整えて、自宅でダンジョン攻略するのが楽しかった。

*1:「マナ」と呼ばれる第二の通貨のようなものが一部切り捨てられてしまう。