極悪難易度のジャンプアクションゲーム ALTF4 をレビュー!
販売価格200円のわりには操作性も良いし、初見殺しもそこまで多くないため値段以上に楽しめるバカゲーだった。
どんなゲーム?
ALTF4はジャンプを駆使しゴールを目指すジャンプアクションゲーム。
その特徴は極悪な難易度。即死級の罠がたくさんあるにも関わらず、セーブポイントを取らずに死ぬと最初からやり直しというプレッシャーがプレイヤーを襲う。*1
また、鶏を発射できる謎の兵士を操作するシュールさも売りの一つ。
ここが面白い
チグハグなおバカ設定ですぐにわかるバカゲーアクション感
ゲーム開始時にちょっとしたストーリー解説は入るものの、鶏が発射できる経緯は一切謎のまま始まる意味不明な導入。
甲冑をフル装備してるのにめちゃくちゃフワフワしたジャンプができ*2、死ぬと無意味に臓器が飛び出るところもよくわからない。
いかにも雑魚キャラといわんばかりの情けない声で死ぬし、開始1分で「おバカなゲームだなこれは…」とわかる。
そのくせBGMに関しては妙にクオリティが高く、種類も豊富。ステージは1種類しかないのに。力の入れどころを間違えていると思う、いい曲だけど。
死ぬと表示されるTipsは有用な事も教えてくれるが、何の役に立たない情報が出ることもありイラッする。
突き詰めると見えてくる「アクションゲームの本質」
さてそんなおバカなゲームであるALTF4だが、触ってみるとアクション部分の操作性は大変良いことに気づく。
ふわっとしたジャンプ中にキャラの着地点は柔軟に変えられるし、接地面の判定もしっかりしていて乗れると思った床にはしっかり乗れる安心感がある。
思ってた挙動と違うということがないため、操作面のストレスは全くない。アクションをやる上で直観と画面動作の差異が出ないのは非常に評価できる。
他の高難易度バカゲーと比較すると、Getting Over Itは誰もが味わったことのない独特の操作感で難易度を上げ、I Wanna Be the Guyは予測不可能な初見殺しを無数に搭載することで難易度を上げていた。対してALTF4は操作感も良いし初見殺しもそこまで多く存在しない。
このゲームは純粋に求められるアクションの精度が高いというだけで高難易度を実現している。多少の初見殺しはあるものの、ゲーマーであれば一つ一つのギミックのクリア方法はすぐにわかる。しかし、即死級のギミックが10個連続で来たらどうだろう?なんとなくのタイミングでジャンプすればどこかで死んで最初からやり直しだ。
スタート地点からやり直しになったことに絶望しつつも、1つ1つのギミックはそこまで難しくないため今度こそはいけると何度もプレイしてしまう中毒性がある。また最初からやり直すうちに、さっきまで苦戦していたギミックの突破率があがっていることに気が付く。
プレイヤーが成長することでギミックを突破していく快感、つまりアクションゲーム本来の楽しさが詰まったゲームなのだ。
まとめ:プレイした感想
初回到達時は何度も死んで1時間かかった場所でも、いつの間にかノーミス3分でたどり着ける快感を味わえるゲーム。
さらにプレイし幾多の死を乗り越え8時間かけてクリアした時の達成感は凄まじかった。と同時に、僕の心にはある疑問も浮かんでいた。
「こんな操作精度で満足していいのか?もっとうまくやれるのでは?」
さらに2時間かけ、ついにノーミスでクリアできるようになった。ギミックは完璧に理解した。精度も抜群によくなり、兵士の挙動が手に取るようにわかる。
「……いや、ギミックを回避するために無駄な動きが多すぎる。もっと……もっとクリア早くできるはずだ。」
初回クリアに8時間かけたゲームが、今は5分40秒でクリアできる。凄い、凄いぞ。先月まではクリアできるなんて思っていなかったのに今はこんなに簡単に、素早くクリアできる。
このゲーム…めちゃくちゃに面白いぞ……!
という話を友人にしたところ「こんなゲームにマジになっちゃって、お前おかしいよ。」と言われたので、一般的にはただの死にバカゲーです。
そうだよね。このゲームで死に続けるよりも、マリオオデッセイで楽しくジャンプアクションするほうがいいっていう意見あるよね。それはそう。でもこっちは200円だから。200円ってことを考慮してほしい。
クリアできなくても200円分の撮れ高はあるので、配信者さんもぜひプレイしてはいかがでしょうか。
store.steampowered.com
ALTF4はSteamで販売中。集中力が大切なので、死んで嫌になったらまた明日プレイしよう。ALTF4はいつでも待ってくれている。
攻略記事も書いているので、参考までにどうぞ。