2Dアクションで道中を突き進み、ボスは絵柄しりとり等のミニゲームで遊べるワギャンランドシリーズのスーファミ第一作目となった本作をレビュー!
ゲームの難易度が3つ用意されていて、ゲーム初心者からコアゲーマーまで楽しめる名作ソフト。
どんなゲーム?:2Dアクション&知育ゲーム
スーパーワギャンランドはアクション、知育ミニゲームの2つのジャンルが遊べるゲーム。
道中のアクションパートは2Dアクションとなり、緑の恐竜ワギャン*1を操作する。ワギャンは敵を痺れさせる音波砲を発射することができ、また痺れて動けなくなっている敵の上に乗ることが可能。
邪魔にならない位置で敵を痺れさせたり、高い壁を越える時には絶妙な位置で音波法を当てて乗り越えよう。
ステージ中に置いてあるパワーアップアイテムを取ると、音波砲の大きさと当てた際の停止時間が長くなっていく。最大までパワーアップすると一定時間無敵になり、音波砲の威力が1にリセットされる。
音波砲を使った2Dアクションステージが大半を占めるが、一部のステージではイカダを操作しゴールを目指すステージ、
凍った音波砲に乗りながら進む氷洞窟ステージなどもある。
各ステージでゴールに到達するとボスが出現。
ボスごとに決まっているミニゲームで対決し、勝利する必要がある。ミニゲームは以下の通り。
* 絵柄しりとり
→絵柄の書かれたパネルを指定してしりとりをするゲーム。ノルマ枚数以上取れば勝ち。
・神経衰弱
→トランプの神経衰弱と全く同じ絵柄合わせ。ノルマ枚数以上取れば勝ち。
完全なランダムではなく、配置パターンが存在する。
* 数字当て
→指定された数字の数をボスより早く見つけるゲーム。ノルマ数以上当てれば勝ち。
* モザイク当て
→今作初登場のゲーム。モザイクを見てどういう状況の場面なのかを当てるゲーム。
指定の点数以上取れば勝ち。
時間経過とともにモザイクが細かくなりわかりやすくなるが、その分獲得点数が下がってしまう。
ここが面白い
スーパーファミコンになってもワギャンシリーズお馴染みの面白さが健在。
知育ゲームでバトルするユニークなボス戦
しりとり、神経衰弱など知育ゲームでバトルするボス戦は2020年代の今でもあまり例はないユニークな対決方法である。
なかでも絵柄しりとりは一つの絵柄に複数の読み方を用意することで本シリーズ独自の駆け引きがあり面白い。
たとえば上記の絵柄。通常の読みは「ねこ」だが、「キャット」「たま」などとしても使うことができる。
選んだ読み方によっては返しの言葉に繋がる絵柄が存在しない状況にすることができ、ボスを降参させることも可能だ。
敵が停止できることを活かした2Dアクション
音波砲を当て、動けない敵に乗れることを活かしたアクションパートも面白い。
無敵モードになったとき以外は敵を倒せないため「近づく敵はとりあえず全員倒しておく」といった安直な攻略パターンは通用しない。
ジャンプで避ける敵、停止させる敵、乗る必要がある敵を見極めながら突き進もう。
選べる3つの難易度 神様モードは文字通りゲーム神向けの難度
今作はゲーム開始時に3つの難易度から選択可能。お子様モードはその名の通り小さな子供でも楽しめるよう難易度が下がり、知育ゲームのノルマも少なくなる。
一方神様モードになると難易度が激変。ゲームの神様でないとクリアできないほどの難易度となり、完璧なパターン構築とそれを寸分の狂いなく実行するテクニックが求められる。
両者の中間難易度となる人並みモードでは、僕のような普通のゲーマーが程よく苦戦し最後まで楽しめる通常難易度だ。
ここが残念
モザイク当てを初見でクリアするのが難しい
今作から新たに追加されたモザイク当てだが、ワギャン内のキャラクターを覚えていないとクリアできない覚えゲーとなってしまっている。
たとえば緑のモザイクが動く姿から「選択肢がヘビとサソリだから…ヘビかな?」と思って選択すると答えは緑色のサソリだったりする。もちろん緑色のサソリは敵キャラとして登場するのだが、(問題がランダムなため)モザイク当てで見るのが初登場となる場合があり理不尽な印象を受ける。
緑サソリの他にも、ピンクのグローブを着けたカンガルー、青いたてがみのライオンなど初見では判断が難しいキャラが多数登場する。
似たキャラを覚えたうえでモザイクを当てられるようになると楽しくなるものの、キャラを知らない・覚えていない序盤は運に任せた理不尽ゲーになっている点は残念。
まとめ:ファミコン版から正当進化!アクションとしりとりが面白い
ファミコン版のワギャンシリーズから正当進化!しりとりの絵柄も見やすくなって誰でも楽しめる良作になっている。
キャラを覚えていない状態でのモザイク当てはやや理不尽な印象があるものの、1問は回答ミスしてもクリアできるため徐々に覚えながら進めていこう。
神様モードの理不尽な難易度が話題に挙がるソフトだが、人並みコースは一般的なアクションゲームらしい難易度で最後まで楽しめる。
最後に、今回のエンディング画像。(ここをクリックすると展開されます)
スーパーワギャンランドはWiiUバーチャルコンソールで600円で発売中。スーパーファミコンの実機版も手ごろな値段で購入可能。
*1:首が360度旋回したりとメカっぽい動作が可能だが恐竜らしい。