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Stilt Fella 評価・レビュー!激ムズ操作の竹馬を覚えた先にある達成感が光る良作


操作が激ムズの竹馬歩行ゲーム、Stilt Fellaをクリアしたのでレビュー!

一発ネタのようなゲームかと思いきや、プレイしてみると激ムズ操作をマスターしギミック豊富なステージをクリアしていく達成感がたまらないゲーム。
変わったゲームが好きならかなりお勧めできる一本!

どんなゲーム?竹馬に乗りながら無理難題をこなす凶悪難易度ゲーム


※Stiltは厳密にいうと西洋竹馬であり、日本の竹馬とは違う乗り物だが*1ここではわかりやすくするため以降竹馬と表記する。
Stilt Fellaは竹馬の長さを活かしたアクションを駆使し、一度も倒れずにゴールを目指すゲーム。
各ステージはスタートからゴールまで数十秒~数分程度と短いが、段差や落とし穴、カタパルト発射台やレーザービームといった困難が待ち受けるエリアを、竹馬に乗ったまま転倒せずに突破しなくてはならない。
そして竹馬の操作性は最悪と言うほかなく、ステージ1の平坦な道を一度も転倒せずゴールするだけでも一苦労な難易度。この最悪の操作性で激ムズアクションをこなしていく達成感を得られるゲームだ。

ここが面白い

初見では制御不能な操作感


具体的な操作方法について説明しよう。コントローラーで操作する場合は、左スティックで左棒および重心を前後に変えることができ、LTを押し続けることで左棒を浮かせながら操作できる。(右スティックとRTは右側操作。)

この操作が非常に難しく、左棒を前方に伸ばしたいだけなのに重心を前に倒してしまったり、左棒で限界まで足を延ばしていると右棒が全然操作できない状態になったりと思い通りには全く進まない。

斬新すぎる操作感覚を試行錯誤しながら学んでいく、バカゲー特有の楽しさが詰まっている。

なお参考までに、ステージ1のただ平坦な道をゴールするだけでも僕の場合は20分かかった。

シュールなバカゲーの中に見えてくる上質なアクション

操作の難しさに一通り笑った先に見えてくるのは、実は上質なアクションゲームとして練られたステージ群だ。


「動く床」など新たにステージミックが増える際は、そのギミックだけを理解させるための簡単なチュートリアルステージがあるため理不尽な難しさは感じない。ステージが進むたびに新たなギミックが追加されるため、ステージ数に水増し感がなく最後まで飽きさせない構成だ。

4つのボタンが生み出す細かなテクニックが豊富なのも良い。何度も転倒していくうちに棒と重心の移動方法が身についていき、歩幅を短くすることで重心を安定させたまま動けることに気が付いたり、片足が深みにハマって抜け出せなくなっても棒を持ち上げるボタンと重心移動を使った小ジャンプでリカバリーができるようになる。

まとめ:着実に上達していく過程を楽しめる良質なバカゲー


初めは一歩を前に進むことすらできなかったにも関わらず、最後にはレーザービームを避けながら竹馬を操作できるようになる夢のようなゲーム。
見た目のバカバカしさの裏には、4つのボタン操作を確実にマスターしていく楽しさが光る。難しいバカゲー好きであれば非常にお勧めの一本だ。

store.steampowered.com

Stilt FellaはSteamで販売中。

なおキーボードでも操作可能だが、公式ページにも書いてある通りコントローラーを使った直観操作がお勧め。

*1:よく見ると足を載せる位置が違う。