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Lobotomy Corporation 評価・レビュー 独自の世界観をゲームに仕上げた傑作ゲーム

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長く苦しい戦いでしたが、ようやく終わりました……。
今回は未知の存在を管理するゲーム「Lobotomy Corporation」をレビューします。

難易度は高いですが、SCPが好きな人にはお勧めできるソフトです!

どんなゲーム?

未知の物体を管理し、エネルギーを集めるRTS

Lobotomy Corporationは「幻想体(アブノーマリティ)」と呼ばれる未知の物体を管理し、エネルギーを集めるゲーム。

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プレイヤーはアブノーマリティを収容する施設の管理人となり、職員を雇用しエネルギーを抽出する業務を行う。



アブノーマリティには、4種類の作業が可能。

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栄養を与える「本能」、
収納部屋を改善する「洞察」、
アブノーマリティと交流する「愛着」、
アブノーマリティから無理やりエネルギーを抽出する「本能」のうち、適切なものを選びエネルギーを集めていく。

一日の規定量まで抽出したらその日の業務は終了。1ステージクリアだ。



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はじめはアブノーマリティの性質は全くわからないが、基本的には見た目通りの管理作業を好む傾向にある。


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エネルギーを抽出することで、アブノーマリティの管理方法などを知ることができる。
厄介なアブノーマリティも方法さえわかれば管理できる(かもしれない)。



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結果に応じてもらった報酬をもとに、職員を強化し翌日のエネルギー管理業務に備える。

翌日は、また新たなアブノーマリティがやってくる。


適切な管理方法を模索し、より効率的なエネルギー抽出をしよう。規定の日数までクリアできればストーリークリアとなる。


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また、一日をクリアするごとに短いストーリーパートが挿入されている。ストーリパートは短いながらも緻密な世界観が設定されている。

鎮圧:脱走したアブノーマリティと戦う

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エネルギーの抽出結果が悪かったり、特定の条件が重なることでアブノーマリティは部屋から脱走してしまう。


脱走したアブノーマリティを再度収納するため、職員は武器を手に取り鎮圧を行う必要が出てくる。

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ただし相手は未知の物体。ただの警棒と黒スーツで彼らを鎮圧することは到底不可能だ。

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未知の物体には未知の物体を。アブノーマリティから抽出した武器と防具を身にまとい、彼らを鎮圧しよう。


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攻撃はターゲットを指定すると自動的に行ってくれるが、見ているだけで鎮圧できるほど甘くない。

相手の攻撃の予備動作が見えたら部屋から移動し、被害を最小限に食い止める必要がある。部屋移動による回避テクニックはとても重要なので覚えておこう。


また画面左下にゲーム状態の一時停止ボタンがあるため、不測の事態が起きても慌てず対処しよう。


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アブノーマリティ以外にも、「試練」と呼ばれる戦闘イベントが定期的に発生する。

試練に打ち勝つとエネルギー獲得ボーナスがあるため、積極的に倒していきたい。

ここが面白い

未知の存在を管理する面白さとゲーム性

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無邪気で害のない存在に見えたものが、一瞬で大惨事を招く恐怖。脱走ばかりで管理しきれないと思っていた存在を、適切に管理できるようになる達成感。

Lobotomy Corporationは、未知の存在を観察・管理する楽しさを味わえる唯一無二のゲーム性を持っている。


未知の存在を管理する組織といえば、架空の物体を管理する文書を投稿できる「SCP財団」というサイトを思い浮かべる人もいるかもしれない。

本ゲームもSCP財団や、映画『キャビン』、ドラマ『ウェアハウス13 〜秘密の倉庫 事件ファイル〜』などの作品達からインスピレーションを得ており、「SCPを管理するシミュレーションゲームがやりたい」と思ったなら間違いなくお勧めできるゲームだ。



未知の存在を管理するのだから、初見殺しは当たり前。ただし、管理方法さえわかれば脱走0で一日を終えることも難しくない。


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またエネルギーを集めることで管理方法とは別に、アブノーマリティ記録が徐々に公開されていく。

僕はアブノーマリティの一番の魅力は、この記録にあると思う。
未知の存在に対する実験の記録、アブノーマリティ誕生の背景……ゲーム攻略には一切関係ないが、アブノーマリティの異常性を記した文章は好きな人にはたまらない内容になっている。

"SCP"だけじゃない緻密な世界観

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本ゲームはたしかに「SCPを管理するゲーム」だが、ストーリーパートの完成度も非常に高い。ゲーム全体の世界観は驚くほど緻密に描かれている。



プレイヤーはLobotomy Coprationで働く管理人としてエネルギー抽出業務に励むが、抽出する目的は一体何なのか。

アブノーマリティはどこからやってきたのか。会社以外の世界はどうなっているのか、なぜこんな危険な業務を職員達はこなしているのか…果てには、「プレイヤーはなぜ一時停止できるのか」についてすら設定がある。

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物語の中盤から明かされる多くの秘密は、アブノーマリティの観察記録以上にプレイヤーを魅了するはずだ。

ここが残念

終盤の難易度が高すぎる

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ゲームも中盤になると、アブノーマリティ管理失敗による職員の犠牲はほとんど無くなってくる。


多くのアブノーマリティは管理方法さえわかれば脱走することがほとんど無いため、プレイヤー自身のケアレスミスがなければ脱走0で一日を終えることも容易になるためだ。

また、アブノーマリティから入手した武器と防具があれば、あまり強くないアブノーマリティは自動攻撃に任せるだけで犠牲もなく鎮圧できるようになる。


管理方法もわからまま職員を死なせていた序盤に比べ、ゲームになれてきた中盤はサクサク進むだろう。


しかし終盤になると難易度が激変。「管理」を主にしていた覚えゲーだったのに、「鎮圧」を主にしたアクション要素(RTS要素)を強く求められる。


鎮圧対象の攻撃力は尋常ではなく、上級装備を駆使しても大抵の職員は3発受けられれば良いほうだ。囮作戦、部屋移動作戦など、いかに相手の攻撃を受けずにこちらだけが攻撃できるかを考える必要が出てくる。


一応の解決策として、本ゲームには「強くてニューゲーム」が採用されている。現時点の装備やアブノーマリティの管理情報を引き継いで、1日目からやり直すことができる。
「この状態では勝てない」と判断したら早めに見切りをつけて、最初からやり直すことを強くお勧めする。引き継げる要素が多いため、前回よりも格段に早く同じ日数まで進められるはずだ。
ただし、この機能を使ったとしても難易度は依然として高い。


参考までに、僕の場合のプレイ時間(120時間)は終盤の10%の要素を攻略をするために60時間を費やした。最後までクリアするためには相当なゲームの腕前か、何度もやり直す根気が必要になってくる。


おそらく、この異常な難易度は意図的に作られている。多くのプレイヤーが挫折することすら、Lobotomy Corporationの緻密な世界観設定の一部なのだと思う。

まとめ:SCP管理、世界観設定ともに素晴らしいゲーム。ただしクリアは難しい。

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中盤までの、未知の物体管理ゲーとしては唯一無二のゲーム性で素晴らしい。そのうえ、世界観設定も非常に凝っている。 SCP財団が好きな人であれば間違いなくお勧めできる一本。

ただし、終盤の異常な難易度に心が折れてしまうかもしれない。その場合は攻略Wikiを見ることもお勧めしたい。

もっというと、Youtube等でエンディングも見られるので高難易度に身構えて避けるのはもったいないように思う。




……インディーズらしい、独特の世界観が素晴らしいゲームでした。お勧めです。クリアできなくても恨まないでください。

ちなみにPCの要求スペックが非常に高いです。僕は最近買い替えたばかりなのでストレスなく遊べましたが、一般的な2DゲームのPCスペックでは実質プレイはできないのでお気をつけください。 僕の現環境についてはこちら。

www.yaritai.games

Lobotomy CorporationはSteamにて販売中。

store.steampowered.com