むかーしむかし、昭和の時代のゲームといえば「電源を入れてから電源を落とすまで」がゲームの記録できる限界でした。
どうにかしてプレイヤーの情報を保存できないか、と編み出されたのがパスワード方式。これにより「ゲームは一日一時間」の壁を越え、エンディングまで数十時間かかるようなゲームも生み出されました。
ただ、パスワード方式は自分の転記ミスや打ち間違いでうまくデータを読み出せない悲劇を生んでしまったのでした。
そこで生まれたのがバッテリーバックアップによるセーブファイル作成。セーブポイントに行くだけでデータが保存されて、あとはセーブデータを読み込むだけ!
昭和後期に生まれたこのシステムは、長い間ゲームのセーブ方式として使われ続けていました。
ただ、このセーブ方法*1には大きな問題が。
データが突然消えてしまう。
何の前触れもなく、突然。
0%0%0%になってしまったり。
ハジメカラ という文字だけが並んでいたり。
あの頃の僕らはセーブデータの消失に大変悲しみ、「こんなに苦しいのなら悲しいのなら… セーブデータなどいらぬ!!」とパスワード方式を逆にうらやましく思ったりもしていました。
でも、時代は変わるものですね。
今やセーブはオートセーブ。万が一消えてしまっても、インターネットに保存されたバックアップから復旧できます。
Steamなんて、同じアカウントでログインすれば別のPCでゲームを起動しても続きから遊べてしまいます。
そう、我々はセーブデータに勝利したのです!もう何も怖くない。これでゲームの続きをいつまでも遊べるぞ!!
…と思っていたのですが…
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まさか、ゲームそのものが遊べなくなる時代が来るなんて思いませんでした。
初めからやり直すことすらできないゲームをプレイするだなんて、ソーシャル、ネットゲームが好きな人は心が強い。
令和時代の終わりには、みんなが好きなゲームを、好きなだけプレイできる時代が来るといいなぁ。
*1:正確にはセーブデータの読み込み方法。もっと言うとセーブデータの読み込みに失敗したときのエラー処理ではないかなと思います。