「風来のシレン」でおなじみのスパイクチュンソフトと、スマホゲー大手のDeNAが手掛けたゲーム「世紀末デイズ」が7月25日にリリースされました。
不思議のダンジョンをもとにスマホゲーにしたとのことで、プレイしてみたので簡単にレビューします。
ゲームシステム
ゲームの目的：最深部を目指すステージクリア形式＆不思議のダンジョン
各ステージ、最深部をクリアすることが目的になります。最深部には他の敵よりも強いボス敵が待ち構えているため、道中拾ったアイテムを駆使して闘うことが求められます。
不思議のダンジョンのシステムを踏襲
不思議のダンジョンのシステムでおなじみの以下の要素が盛り込まれています。
- ダンジョンの自動生成
入るたびにダンジョンの構造が変わります
- 満腹度
行動するたびに減っていき、満腹度がゼロになるとHPが減っていきます。
満腹度があれば、行動するたびにわずかながら自動でHPが回復します。
- その他、不思議のダンジョンならではの要素
こちらが操作しない限り、敵も行動しない「ターンバトル」、敵が多数出現する「モンスターハウス」の要素が盛り込まれています。「かなしばりの杖」に近いようなアイテムも見受けられました。
仲間と共に進む不思議のダンジョン
ステージ攻略開始時、一緒に連れて行く仲間を選ぶことができます。仲間はガチャで取得可能。仲間には戦闘タイプが決まっており、オートモード時に積極的に敵を倒しにいくタイプ、あまり前には出ず後方支援を行うタイプなどがいます。ボス戦などCPU操作が困る場面は、マニュアルモードに切り替えて一人一人直接操作することも可能。
スマホゲー要素
DeNAのゲームらしいといいますか、昨今のゲームらしい要素があります。
キャラクターはガチャで手に入れる
冒険に一緒に連れていけるキャラクターはガチャで手に入れます。初回ガチャの場合、最高レア度の提供割合は4.99%でした。提供割合1%～3%のゲームもあるため、どちらかといえば良心的な提供割合ではないでしょうか。
また、初回引き直し無限ガチャがあるためリセマラの難易度は低めです。
自動操作モードあり
スマホゲームなので、ステージの周回要素はどうしても出てきます。その点は自動操作モードがあるので、難易度の低いダンジョンならサクッとプレイできます。
押し続けている間だけ自動操作する「セミオート」、押さなくても自動操作してくれる「フルオート」があります。フルオートでもいつでもマニュアル操作に切り替え可能です。
まとめ：普通のガチャスマホゲー。風来のシレンが好きなら過去作を。
不思議のダンジョン、といっても「風来のシレン」ではなく、仲間と共に戦う「ポケモン不思議のダンジョン」や、持ち込みありの不思議のダンジョンをもとにしたゲームでした。
スマホゲーとしては問題無い出来栄え
ガチャの提供割合が4.99%、自動操作ありと、スマホゲーとしては何ら問題がないゲームだと思います。
特に自動操作がある点は、装備強化のための素材集めなどがストレスなくできるので便利ではないでしょうか。
「風来のシレン」のような不思議のダンジョンの面白さはない
はっきり言うと僕はガチャゲームが嫌いです。なので、このゲームは合いませんでした。
世紀末デイズは不思議のダンジョンとはいっても、「風来のシレン」ではないです。
僕が思う風来のシレンの魅力は、「運を知識でカバーできる点」だと思っています。うまい人なら普通の装備品でもダンジョンがクリアできるし、下手な人でも運が良ければたまにクリアできる懐の広さが魅力的で、つい何度もプレイしてしまう。「運」は自分では干渉できない要素なので、ゲームをクリアしようと思ったら知識をつけるしかないです。
このゲームは「運と知識と課金」が必要なゲームなので、ゲームをクリアしようと思ったら知識をつける以外にも課金という選択肢も出てきます。ガチャのあるスマホゲーなら当たり前なのかもしれませんが、さっきまでクリアできなかったステージも、お金を払うとクリア画面が見られるって虚しくないですか？
僕も昔、ガチャゲーをやっていました。次から次へと出る、今よりももっと強いキャラクターを追っていてふと「あ、これクリア画面見るためにお金を払っているだけで、ゲームの上手さは関係ないんだ。」と気づいて以来ガチャゲーができなくなりました。
不思議のダンジョンがやりたい人は過去の名作をやろう
風来のシレンシリーズがやりたい人はおとなしく従来のソフトをやりましょう。世の中に新しいゲームが出ていても、過去の名作がつまらなくなるようなことはありません。
「風来のシレン」シリーズ最高傑作はアスカ見参だと思っていますが、入手難易度が高いです。ゲームシステムの変化を受け入れられれば、PS Vitaで出ているシレン5+も面白いのでお勧めです。
