種無しの果物、フルーツって増えましたよね。
先日は種無しの柿があってびっくりしました。僕はフルーツをあまり食べないので種無しフルーツ事情に詳しくないんです。
さて、そんな種無しフルーツですがふと疑問に思ったことがあります。
「種がないのに一体どうやって栽培しているんだ?」
僕の知っている植物の常識では、植物というものは種から育ってやがて実をつけ、実から種がまた生まれることで繁殖すると聞いていました。
では種無しフルーツはどうでしょう。種がないわけですから、繁殖できないですよね。終わり。
僕の知っている知識だと一代だけしか生まれない伝説の食べ物になってしまいます。
そんなわけはないだろう、ということで調べてみました。
種無しブドウの栽培方法について調べてみた
種無しフルーツといえば種無しブドウ。種無し界の代表的フルーツである種無しブドウについて調べてみると、 衝撃的なことがわかりました。
種から育てるのではなく、「接ぎ木」という方法で育てられます。種なしブドウがなっていた木の枝を冬の間に切り取り、「台木」と呼ばれる別のブドウの苗木に接着させることで増やすのです。
種、いらなかった。
えぇ…じゃあ種はなんのためにあるの?と思ったら種からも当然ブドウはできます。
また、種が初めから存在しないのではなく、「ジベレリン」という植物ホルモンの液に浸すことで種無しブドウができるのでした。
ちなみにみかんや柿は元から種のできない種類を接ぎ木で増やしています。
種(たね)がない柿(かき)があるのはどうしてですか。:農林水産省
接ぎ木という行為のはちゃめちゃさ
今回調べていくうえでわかったのですが、植物の栽培方法の一つ「接ぎ木」はドラゴンボール並みのフュージョンができるんですね。
土台がカボチャで、接ぎ木して実際育つのはキュウリという方法は一般的なようです。
www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp
もうこれめちゃめちゃ怖くないですか?そりゃ漢字で書くとキュウリは胡瓜、カボチャは南瓜ですけど、形が全然違うじゃないですか。
植物素人の僕からすると、2つの共通点は緑色ってことぐらいですよ。
しかもキュウリごときのほっそいフォルムで、土台のカボチャから与えられるエネルギー量に耐えられるわけないじゃないですか。
カボチャエナジーがキュウリに集まりすぎて破裂しますよね?
でも実際にはキュウリが破裂しない。一体なぜ…?と思いましたが、これ以上調べると植物知識沼に落ちていきそうなのでやめることにしました。
僕の中では、キュウリはカボチャエナジーを美味しさに変換している、ということにしておきます。キュウリ、おいしいですから。
興味のわいた人は、接ぎ木についてもっと調べてみましょう。