2018/9/14 夏休みも終わったので記事更新しました。
毎年恒例、夏のポケモン映画の季節がやってきました。幻のポケモン「ゼラオラ」をもらうため、2018年も公開初日に映画館に行ってきました。
子供向けの映画なので、早い段階でレイトショーが無くなってしまいます。休日に時間が取れない人は早めに映画館に行きましょう。
この記事は多少の映画ネタバレがあります。
レイトショーだけあって席に余裕あり
21時過ぎ開始のレイトショーを予約しました。公開初日ですが、レイトショーなので子どもはいません。ポケモン好きの大人たちだけだと席に余裕がありました。1列20人のうち、5人くらいずつしか座っていません。
「公開初日なのにこんなにガラガラで大丈夫かよ!」と思いましたが、地元の小さな映画館にポケモンおじさん、ポケモンおばさんがぎっしり詰まっているほうが異常事態ですよね。このスカスカっぷりで良いと思います。
上映開始 オープニング曲がない
今回の映画は、なんとオープニング曲がありません。昨年の映画「ポケットモンスター キミにきめた!」は初代アニメのOP曲「めざせポケモンマスター」が流れたため速攻で涙を流すことになりましたが今年は落ち着いたオープニングになりました。
僕は映画館のオープニングが結構好きです。色んなポケモンが生き生きと表現されていて、ノリノリの音楽ととともにポケモンの世界に一気に引き込まれる感じが好きだっただけにちょっと残念でした。
ポケモンと、ポケモンに関わる人々を描いた群像劇
今回はいつものポケモン映画と違い、ポケモンと、ポケモンに関わる人々を描いた群像劇に仕上がっています。
ポケモントレーナーのサトシ、弟の頼みでポケモンを捕まえにやってきたポケモン初心者のリサ、つい嘘をついてしまうホラ吹き男のカガチなど、風祭りの町「フウラシティ」をベースに6人のキャラクターとポケモンの関わりを描いています。
序盤はキャラクターが目まぐるしく変わるため、いつものポケモン映画に比べるとターゲットとなる年齢層は高めです。
カガチおじさんとウソッキーの絆を描いた物語に泣く
今年はかなり長いこと泣かずに映画を見られたと思います。お調子者で嘘をつくのがやめられないカガチおじさんと、ウソッキーのシーンは今回の映画で一番の泣かせポイントでした。
その場しのぎの嘘をついてしまうカガチおじさんは、決して良い大人ではないでしょう。その場しのぎの嘘は、やがて嘘だと気づかれてしまいます。そのせいで傷つく人もいます。
そんなバレる嘘を、なぜカガチおじさんはついてしまうのでしょう。それは、皆を喜ばせたいからです。でも自分には喜ばせるほどの実力もない。だから、安易に嘘を付いてしまう。
皆を喜ばせる本当の方法をカガチおじさんが見つけたとき、ポケモンおじさんの涙は止まりません。
リサとイーブイの物語に泣く
とある出来事をきっかけに自分に自信が無くなってしまったリサと、必死に頑張るイーブイの物語。頑張っている様をみて、挫折から立ち直るシーンはありがちといえばありがちなシーンです。人によっては、薄っぺらいと感じるかもしれません。
でも、だからなんだと言うのでしょう。社会の荒波に揉まれ、真っ直ぐなものを久しく見ていないポケモンおじさんは泣いてしまいます。
ヒスイさんの過去の回想で泣く
ヒスイさんがなぜ、ポケモンを嫌いであるか理由が明かされる回想。ポケモンが嫌いなヒスイさんは、誰よりもポケモンを愛しているのがわかるシーンです。大人のキャラクターが見せる頑固な態度の裏には、子どものように臆病な気持ちがあったのです。
リサとは対照的に、重いテーマのヒスイさん。ポケモン嫌いであるヒスイさんがポケモンに心を開いたとき、おじさんは鼻水ずびずびで泣いています。
サトシ死ぬ詐欺は泣かない
ポケモン映画恒例のサトシ死ぬ詐欺は泣きません。サトシが「ぐっ!」と言ったあとにピカチュウが「ピカピ!」と言ったらいつものシーンに突入です。
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の「山崎邦正 引退」がふと脳裏をよぎります。
なぜ、毎回ちょっとだけ死んだふりをしてしまうのでしょう。復活も早すぎます。それこそ心配する間もなく復活します。
ただ、サトシがポケモンとの絆を信じて戦う姿は素晴らしかった。サトシは今もあの頃と同じように、ポケモン達を信じて戦っています。
ポケモンおじさんの胸に、無くしてしまった少年心が蘇ります。涙が溢れて、止まりません。
まとめ:子ども向けながら最後まで楽しめる作品
今年の映画はなかなか面白かったです。ポケモン映画は「ボルケニオンと機巧のマギアナ」以降、子供向け作品でありながら大人も楽しめる内容に仕上がっています。
ただ、あくまで子供向けの作品ではあるので少年に戻ったような気持ちで楽しみましょう。僕のようにボロボロ泣いているおじさんはあまりいません。
来年の映画も楽しみです!