今週のお題「ゲームの思い出」。小さい頃のゲームを手に入れる手段といえば、お年玉、誕生日、そしてサンタさんのクリスマスプレゼントでした。
あの年も母から「サンタさんにお願いするものは決めた?」と聞かれ、「ゴエモンが欲しい!2のほうだよ!!」と最新作のゴエモン「2」が欲しいと念押ししていたことを覚えています。
クリスマスの朝、枕元に置かれた箱。僕はわくわくしながら包装紙を破きました。そこに入っていたソフトは、
ドラえもん2でした。
欲しいソフトがもらえなかった僕は母に抗議しましたが、「そんなことを言われてもサンタさんはもうプレゼントを置いて帰ってしまった」と言われ諦めざるを得ませんでした。
これはあとになって知ったことですが、「がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス」の発売日は1993年12月22日、「ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険」の発売日は1993年12月17日だったのです。ゲームに詳しくない僕のサンタさんが間違えてしまうのも仕方ないのかもしれません。
そんなわけでサンタさんからプレゼントされたドラえもん2。ゲームの出来としてはそう悪いものではありません。武器も豊富に選べるアクションゲームで、ドラえもん、のび太、スネ夫、ジャイアン、しずかちゃん、ドラミちゃんとプレイできるキャラクターもさまざま。
しかし床が滑りやすく事故が起きやすい操作性、強制スクロールや体力が高すぎるボス戦など、全体的に凶悪な難易度がネックです。ゴエモン2よりよっぽど難しいため覚悟してプレイする必要があります。セーブがパスワード方式であるため、転記ミスによるセーブ巻き戻し事故も発生します。
ちなみにストーリーは「かつて子供たちと遊んでいたおもちゃたちが、子供に飽きられ捨てられてしまう。ボス、キットラは自分と同じように捨てられたおもちゃ達を集め、人間に復讐を誓う。ドラえもん達はさらわれた人間を守るため、キットラの復讐をとめるため冒険に出る」というもので僕が飽きてゲームを売ることができないストーリーになっています。
今も僕の手元にはドラえもん2が残っています。売ったらキットラに怒られそうだから。そしてどこかに、僕のゴエモン2をサンタさんからプレゼントされた人がいるかもしれないから。