ゲームにおけるストーリーの魅力は、実際にプレイすることで体感できる臨場感にあります。
「おぞましい力を持った怪物」と表現された相手に実際にゲーム中で戦いに挑み、その強さを体感し、苦楽を共にした仲間が次々とやられていく絶望感。自分で対策を考え、突破した時の達成感。
ゲームには単に文字で書かれたストーリーとは別に、プレイヤー自身でしか体験することのできないストーリーが存在します。
そういう自ら能動的にプレイするゲームというメディアでしか体験できないストーリーを、ダークな世界観でまとめたソフトが今回レビューするDarkest Dungeon(ダーケストダンジョン)です。
日本ではSteam、家庭用ハードではPS4、PS Vita、Nintendo Switchで発売中。
僕がプレイしたのはSteam版です。できればSteam版でプレイすることをお勧めします。理由は後述。
どんなゲーム?
悪魔、死霊…荒廃した土地で繰り広げる極限状態のコマンドRPG
Darkest Dungeonは、入るたびに構造の変わるダンジョンを進み、悪魔や死霊を倒すコマンドRPGです。
先代の領主が好奇心から解放してしまったおぞましい空間「ダーケストダンジョン」を封じるため、プレイヤーは領主を継ぎ、冒険者を雇いダンジョンを攻略していきます。
最も特徴的な要素は、各キャラクターにはHPとは別に「ストレス」というステータスがあること。
ストレスが一定値以上になると発狂状態になってしまいこちらの命令を受け付けなくなる等の問題が発生します。各キャラクターのストレスを管理しながら、ダンジョンを攻略し装備を整えダーケストダンジョンの最深部を目指しましょう。
また他のRPGにはない特徴として、クリティカルの発生や毒を浴びた場合など、戦闘中の出来事に応じたナレーションが入ります。これが思いのほかダークな雰囲気を演出していて面白い。
ここが面白い
自分だけのパーティで挑む冒険とドラマ
プレイヤーは15種類の職業の冒険者を雇いダンジョンを攻略しますが、これが思い通りにはなりません。どんな職業の冒険者が雇えるかはランダムであり、一度ダンジョンに挑まない限り雇用可能冒険者リストは更新されないのです。
序盤は雇うことのできる人数の上限が低く、万全の状態でダンジョンには挑めません。後半になると今度は敵が強くなり、敵のクリティカル発生などの事故で一気にピンチに陥ってしまいます。
最初は名前すら憶えていなかった冒険者でも、何度もダンジョンに挑めば愛着が湧いてきます。でも、そんなときに起きてしまう不慮の事故で、一瞬のうちに永久ロストしてしまう絶望感……。
傷心のなかで同じ職業のキャラを雇おうをするけれど、雇用可能リストにおらず仕方なく雇ったキャラが思いのほか強くて驚きがあったり。
そんなプレイヤーだけが知っているキャラクター像と、プレイヤーの数だけ生まれる冒険とドラマが、本当に面白い!
一瞬で失う理不尽と、蓄積されていく知識、設備の優れたバランス感覚
DarkestDungeonではキャラクターが死ぬとキャラロストします。しかも、オートセーブなのでやり直しはできません。*1
ただしキャラロストをしたことはあまり深刻ではありません。むしろある程度キャラロストが発生することを想定してゲームデザインされています。
たとえば、ゲームを進め、設備を改築していくことで初めからレベルの上がったキャラクターが雇えるようになります。装備、スキルも該当レベルの最大強化状態で雇用できるため、誰かがロストしても立て直しは容易です。
攻撃前に、相手に対するダメージや命中率、状態異常耐性も確認可能。一見強そうに思える相手でも、何が弱点であるのか判断が可能です。
キャラはいなくなっても、プレイヤーが得た知見は無くなりません。
いつの日かダーケストダンジョンを攻略できると信じて進み続けましょう!
ここが残念
PC版ならModを導入することで解決できます。
ゲームテンポが少し遅い
冒険者を雇い、ダンジョンを攻略し、得た報酬でキャラを強化してもっと難しいダンジョンに挑む。DarkestDungeonは基本的にこれの繰り返しなのですが、その割にはゲームテンポ、戦闘描写が少し遅いと感じました。
Steam Workshop :: Faster Darkest Dungeon
でもPC版なら大丈夫、ゲームスピード向上Modが用意されています!Modを使えば快適そのものでした。
僕の場合難易度ノーマルの総プレイ時間は50時間でしたが、たぶんModが無ければ5~10時間は余計にかかっていたのではないかなと思います。
まとめ:緊張感たっぷりのダークファンタジー
https://store.steampowered.com/app/262060/Darkest_Dungeon/?l=japanese
最初から最後まで気が抜けないプレイを楽しめるダークファンタジーRPGでした!
人を選ぶゲームですが、普段からゲームをプレイしている人なら適度なストレス(緊張)を感じながら楽しめると思います。
今回のクリア画像はこちら。(クリックすると展開されます)
ラスボス名は伏せました。
一度パーティが全滅して、レア装備8個失った時は焦りました……。
再入手できなかったら心が折れるところでしたよ。
ちなみに世界観と絶妙なバランスが評価されPC Gamer 2016 BestRPG賞など数々の賞を受賞しています。
続編の「Darkest Dungeon2」の発売も決定しています。
*1:どうしてもオートセーブが嫌であれば、バックアップ方法は調べれば出てきます。