4歳の息子から、「おとーさん、これサンタさんに渡しておいて!」と手紙を託されました。
失礼、手紙ではなく怪文書のようです。
このままだとサンタさんも何をプレゼントしたらよいのかわからないと思いますので、父親として翻訳する義務があります。父親という存在は、怪文書に翻訳を添えるためにいます。
※右端には息子を表す象形文字が入っていたので念のためモザイク処理しました。
まずは簡単な部分から。中央に大きく書いてある部分は「さんたさん」で間違いないでしょう。芸術的センスを感じますが、簡単に読み解けますね。
中央にデカデカと書いてある部分に「サンタさんに手紙を書くぞ!」と気合を入れている感じが読み取れます。”圧”のかけ方なら100点の書き出しではないでしょうか。さて、続きを読み解きましょう。
うん、残りはもうわかりませんね。
すみません諦めるには早すぎました。単純に文字を読み解くのではなく、別の視点から考えます。
…これは「サンタの手紙」だと言付けがありました。一般的に考えれば、「①サンタへ ②なにかを ③希望する」内容が書かれていると推測できます。
「③希望する」に該当するようなニュアンスの文字が見えないか探してみると…
ありました!左端に書いてある文字は「がほしい」ではないかと推測できます!
あとは「②なにかを」希望しているのがわかればおしまいです。
2おく。
息子は2億円を希望している……?
我が家の節制生活の反動で、息子はお金大好きマンになってしまった…?
いやいや、さすがにそんなはずはありません。
こういうときは、一般的な暗号の解き方を使いましょう。
今現在までに確定した文字「さんたさん がほしい」のうち、同じ形の文字がないかを調べます。
この解き方を使えば、上部に書いてある文字は、"い"であることがわかります。なんと3文字も解読に成功しました。
左から右に読む「い〇〇〇いい」か、右から左に読む「いい〇〇〇い」のどちらかです。
ここからは気合です。「人間、最後は気合」ということは三十数年の人生で一番理解しているのでやっていきます。
一番右"い"の隣にある文字は、形から見るに"あ"もしくは"お"の可能性が高そうです。
仮に"あ"だとした場合、「いあ〇〇いい」か、「いい〇〇あい」。「いあ」から始まる日本語は秘伝マシンNo1「いあいぎり」しかないので、"あ"が正解なら「いい〇〇あい」で確定します。
……どこかで聞いたことがあります。「いい〇〇あい」。でも「いい」から始まる日本語なんてありますか?いいつりざおくらいじゃないですか?
いい…あい…どこかで聞いたような…イイ…アイ。イー…アイ。
あっわかった!
photo-abcさんによる写真ACからの写真
イーストアイだ!!よかった、電車大好きマンの息子からの手紙だったんだ。
つまりこうなりますね。
さんたさん いいすとあい 2おく がほしい
発想がドバイの富豪じゃん。1個じゃなくて2億個欲しがる子どもいますか?
「2おく」の部分を読み間違えてる気がしますね。ほぼ全ての文章が解読てきた今、同じ形の文字がないか見てみましょう。
「2おく」の真ん中は、「いいすとあい」のすと同じ形をしています。つまり正しくは「2すく」なのかもしれません。
それにしても、"す"と"く"の間が妙に空いてますよね。もしかしたら別の文章で使う文字だったのかも…と思っていたら急に閃きました。
さんたさんへ いいすとあいが ほしいです
一番右の"く"は、"へ"を書きたかったんですね!"2"はどうみても"2"ですけど、「ほしい〇す」の間に入る文字は"で"しかないのでこれで間違いないでしょう!
無事翻訳を終え、サンタさんからプレゼントが届きました。メリークリスマス!
以上、今週のお題「クリスマス」でした。