この記事はドラクエ5のネタバレをふんだんに含むため、まだ未クリアの方はご注意ください。
スーファミのドラクエ5はシリーズの中でも異色の作品ですよね。主人公の息子が勇者という斬新な設定には驚かされました。主人公は勇者ではないため、伝説の武器「天空の剣」を装備できないのです。
そのうえ、ストーリーで手に入る最終装備が「ドラゴンの杖」でした。杖ですよ、杖。
杖っていったらブライみたいなおじいさんが「ホリャー！」なんて言いながら敵にわずかなダメージを与えたり、呪文を唱えると太い部分から何か気の利いた素粒子が出てくるためのものじゃないですか。肉体派主人公の最終装備に「杖」という斬新さ。主人公は剣も装備できるのに杖。
ただこの杖、めちゃめちゃ強いんですよね。もうびっくり。よく見たら天空の剣よりも攻撃力が高いのです。杖なのに。ダンジョンに無造作に置かれているのに。
戦闘中の効果音も最終装備っぽくない感じです。パパスの剣なんていかにも切りつけているエフェクトでかっこいいじゃないですか。SEも「シュッ」です。一方、ドラゴンの杖はなんか緑のモヤッとしたものが出ます。よく見たら素手で殴ったときのエフェクトに似てます。SEも「パチパチッ」です。ガスコンロつけたときみたいな音してます。
モンスター達もきっとびっくりすると思いますよ。ターバン巻いて杖持ってるおじさんは僧侶かな？と思っていたら、普通に殴りかかってくるんですから。しかも天空の剣で斬られるのと同じくらい痛い。杖なのに痛い。
あの頃のゲームって、名前を付ける場合は多くの人が自分の名前にしていたと思うのです。最終的には自分が杖もったおじさんになるゲームなのに、誰も文句を言わないあたりドラゴンクエスト5って凄いゲームだなぁと思いました。みんなも久々に杖持ったおじさんで世界を救いに行こう。
