Last Day Of Juneは、主人公Carlとその妻Juneの間に起きた悲劇を回避しようとするタイムトラベルゲーム。公式のキャッチコピーは「愛と喪失を舞台にしたインタラクティブな物語」。
日本ではPC版がSteamで販売されています。日本語対応。
ここが面白い
自分で物語を動かすドラマ風ゲーム
このゲームはかなりドラマ性(演劇性)の強いゲームで、どちらかというと「ドラマの演出の一つとしてゲームという手法を取った」と思ってもらったほうがいいかもしれません。
3時間程度でゲームをクリアできてしまうボリュームです。謎解きの難易度もそこまで高くないので、攻略サイト無しでクリアできると思います。
ではこのゲーム(ドラマ)の何が面白いのか。それは、主人公に対して深く感情移入した状態で語られるストーリーです。
あの日に起きてしまった悲劇を止めるために、何度でも時間を遡る主人公。「なぜ、うまくいかないんだ。どうすればこの悲劇を止められるんだ。」と悩む主人公の気持ちは、ゲームオーバー*1を繰り返すプレイヤーの心と徐々にシンクロしていきます。
言葉では語られないストーリー
ゲーム中で描かれているキャラクターたちは、言葉を発するシーンがあってもプレイヤーには何を言っているのかわからないようになっています。クレイアニメのピングーをイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。
表情や動きだけで展開されていくストーリーですが、それでも何が起きているのかわかり、そして結末を知りたいと思わせる展開になっています。
ここが残念
同じシーンを何度も見る必要があるがスキップ不可
ゲーム中、プレイヤーは何度もあるシーンを見ることになります。それは主人公が解決しようと奮闘している悲劇のシーン。
演出の一環だとしても、何度も何度も繰り返し見ることになるシーンにプレイヤーがうんざりしてしまうことは間違いないでしょう。たぶん、3時間あるプレイ時間のうち20~30分くらいは悲劇のシーンを見ています。
「もうやめてくれ!こんなシーンは見たくないんだ!!」という気持ちは主人公とプレイヤーが完全一致すること間違いなし、ではありますが…それでもスキップ機能は欲しかった。
まとめ:インディーズゲームとして小さく綺麗にまとまったゲーム。息抜きにどうぞ。
Last Day Of Juneはトータル3時間程度のゲームなので、疲れてしまった時の箸休めとして最適なゲームです。
定価で1980円のゲームですが、セールであれば800円程度で買えます。映画館に行くより安い!気になる人はウィッシュリストに入れておきましょう。
*1:正確には、ゲームオーバーはありません。悲劇を止められなかった映像が流れるだけです。