ゲームがやりたい

ゲームがやりたいと思えるような記事を書きます。

クーラー縛りプレイだったあの頃  

 真夏の東京、2階、クーラーなし。夏になると、あの地獄のような環境でゲームをしていた頃を思い出します。

中学生1年生で自分の部屋をもらった僕は、それまで以上にゲームに明け暮れていました。親兄弟のテレビ番組に邪魔されることがない環境は最高でした。クーラーが使用できないことを除いては。

僕の実家は、クーラーだけであればなんとか稼働できるアンペアブレーカーを採用していました。このアンペアブレーカーが本当に絶妙なアンペア設定で、クーラー+電子レンジや、クーラー+ドライヤーだと確実にブレーカーが落ちてしまいます。ブレーカーが落ちたら、当然ゲームも消えてしまう。いつ消えるかもわからないため、確実にゲームをやり続けたいならクーラーを消すほかありません。

デビルメイクライ、地球防衛軍、ビューティフルジョー…多くのゲームで汗をかきながら日々クリアを目指していました。難易度の高いモードでひたすら死にながらクリアする方法を模索していく。暑さを忘れるくらい集中してもまだ勝てません。しかしある時急に、今までの苦労が嘘のように勝てるようになる瞬間が来ます。「あ、これ一線超えたな」ということが実感できるあの瞬間は、他では体験できないアクションゲームならではの醍醐味だと思います。アニメだったら主題歌をBGMに、はごろもフーズみたいな謎の水演出のあとオーラをまとった姿で出てきそうな感覚が突然来るのです。

さらに僕の実家では、一線超え勝利のあとにはゲームを一時中断しクーラーを傍受できる至福のひと時も待っているのでした。

今の僕の部屋には、ゲームと一緒に使えるクーラーがあります。クーラーといっても窓用エアコン*1なのでとてもうるさいため、友人とボイスチャットでゲームをするときは使用していません。結婚して、子どもがいても、汗だくでゲームをするような大人がいること、そしてそれが未来の自分自身だとは当時の僕は想像していかっただろうな。

*1:窓に取り付けるエアコン。室外機もセットになっているため、クーラーの送風音と室外機の送風音で2倍うるさいぞ!